日本酒の地酒がナショナルブランド「越乃寒梅」として通用することを全国の蔵元に知らしめた石本酒造を訪ねました。
キリッと辛口、燗が好き!
日本酒党・女優の国分佐智子さん
食事を楽しくしてくれるお酒は、お仕事の活力源です。
ワインも焼酎も好きですが、寒い季節ならやっぱり日本酒。鍋物やおでんにお燗を付けていただくの好きです。
昔は日本酒が苦手だったんです。お正月のお屠蘇がおいしくなかった印象だったせいかも。
でも、何年か前、友達に日本酒を豊富にそろえた料理店に連れて行ってもらって試してみたら、どれもおいしくて好きになりました。
さらっと飲めてお料理の邪魔にならないのがいいですね。
地方に行くお仕事も多いのですが、今はどこを旅しても、おいしい地酒が本当に多いですね。
特に京都で飲むお酒が気に入っています。キリッとした辛口が好き。お燗も合いますから。
日本酒は温度によって呼び方が10種類くらいもあるそうで、奥が深いなあと思います。
時々実家で両親と一緒に飲みます。話がはずむと、おちょうしが2.3本空になっていて、父に「そろそろ・・・・・」と止められることも。
自分ではわからないけれど、強いほうなのかなあ。
最近お仕事でアメリカに行った時、成田空港の免税店で外国の方たちが、「サキ、サキ(SAKE)」と試飲して買っていくのをみました。
日本酒がだんだん国際的になっているようで、うれしかったです。
お米を磨いて 「淡麗辛口」が生まれます!
晴れ、小雪、吹雪。
東京から新潟へ向かう新幹線の車窓は、トンネルを抜けるたび、雪国らしさを増していく。
「淡麗辛口」の里への期待をかきたてる景色が広がります。
手始めに、JR越後湯沢駅に降り立ちました。目当ては駅構内にある「ぽんしゅ館」。
県内96蔵元のきき酒を楽しめて、隣には温泉まであるという願ってもないところです。
まだ、日は高いのですが、「これは仕事だ!」と自分に言い聞かせながら湯につかり、そして楽しみにしていたきき酒の5銘柄を少量ずつ味わったのです。
米のうまみを凝縮させた透明な液体が、上唇から舌、のどを伝わって、ため息とともに鼻に抜けて消える。
確かに最近の焼酎はうまい。ワインも優れている。
だが、日本酒の良さを知らない人は本当に気の毒だ、とつくづく思ってしまうのでありました。
翌朝、新潟市郊外にある石本酒造を訪ねてみました。
特に日本酒好きでなくとも、「越乃寒梅」の名を知らない人はいないでしょう。
この酒の人気は、地酒がナショナルブランドとして通用することを全国の蔵元に知らしめたことにあります。
この20年ほどは「寒梅」などに引っ張られる形で、日本酒全般の質が著しく向上したといえます。
「まあ、おやじが変人だったんですな」と語るのは、同社会長で3代目蔵元、石本龍一さん(69)。
2代目が「本当にうまい酒造り」を思い立ったのは、戦時下で統制の厳しかった1944(昭和19)年ごろといいます。
楽しみが乏しい時代、「せめていい酒を」という熱い思いがあったのでしょう。
厳選した米に磨きをかけ、増産よりも品質を追い求めたのです。
次第に「幻の名酒」と呼ばれはじめ、プレミアがつくようになった。
しかし、4代目の現社長、龍則さん(40)の経営下でも、目指すところは「地元の人が晩酌して、うまいと思ってもらえる酒」。
ブーム前とすこしも変わらない。
酒蔵の熱気と人の技
石本酒造の蔵内では「寒仕込み」の作業が続いています。カギとなる温度管理をはじめ、製造工程は機械化が進みました。
それでも、最後は人の手と感覚が決め手といいます。酒造りのロマンもそこにあるといえるのでしょうか。
蒸した米に麹菌を振る現場には熱気がこもり、寒さを忘れてしまいそうで、圧倒されます。
指揮を取る梅田紀彦さん(67)は、「辛口の酒は磨かないと雑味が交じる。精米が生命線」といいます。
その年季の入った手を見るだけで、すべてを物語っているような気がしました。
丁寧に磨いた米からは、飲み過ぎず、料理の邪魔にもならない端麗辛口が生まれるのです。
この冬に搾り出された大吟醸は、冷蔵庫で2年の塾生を経て、店頭に向かうとのこと。
外はしんしんと冷え込みます。
雪国新潟は、梅の花が咲くころになってもまだ、燗酒が冷えた夜を暖めてくれるんですね。
※お役立ち情報
☆きき酒を楽しむ
「越後のお酒ミュージアム ぽんしゅ館」рO25−784−3758のきき酒コーナー
「越の室」は500円で5銘柄のきき酒ができる。
月内は午前9時から午後8時まで。
隣の「酒風呂 湯の沢」の入浴料は800円、午前10時半から午後7時半まで。
☆新潟の酒が一堂に
約90の蔵元が出展する「にいがた酒の陣」は今年で5回目。
15、16日に新潟市の朱鷺(とき)メッセで。
1000円の試飲チケットで約500種類を試飲できる。きき酒